メゾン・ド・ヒミコ
犬童一心監督、オダギリジョー、柴咲コウ出演ということで、「どんなもんだろう?」と内心期待しながら『メゾン・ド・ヒミコ』を観た。
感想はというと、ストーリーには、あまり共感できず。良かったのは
・オダギリジョーの切ない表情
・柴咲コウのコスプレシーン(スッチー、チャイナドレス、バニーガール)のかわいさ
・海辺に立つ建物(メゾン・ド・ヒミコ)のロケーションとそのシーン
・細野晴臣の音楽
・田中泯の存在感
あとは、カメラと役者の距離感。心の奥底ではシンパシーを感じながらも、登場人物から一歩引いた目線で、観察者として淡々と客観的に被写体を捉えていたように感じた。それは風景についても同様で、全体的に非現実的な空虚な世界観を演出していたように思う。