グランプリシリーズ ファイナル

SPで高橋2位、織田は4位 フィギュアGPファイナル


フィギュアスケートのグランプリ(GP)ファイナルが15日、ロシア・サンクトペテルブルクで開幕した。男子ショートプログラム(SP)は1人が欠場したため5人が出場し、高橋大輔(関大)は79.99点で2位、織田信成(関大)はジャンプにミスが出て69.15点で4位となった。首位はブライアン・ジュベール(フランス)。男子自由は16日に行われる。


アイスダンスオリジナルダンス(OD)が行われ、マリーフランス・デュブリュイル、パトリス・ローゾン組(カナダ)が首位に立った。


朝日新聞 2006年12月16日01時44分)

SPで真央が1位、ミキティは2位 フィギュアGP


フィギュアスケートのグランプリ(GP)ファイナルは15日、ロシアのサンクトペテルブルクGPシリーズの上位6人が出場して行われた。女子ショートプログラム(SP)では、連覇を狙う浅田真央(愛知・中京大中京高)は69.34点で1位、安藤美姫トヨタ自動車)は67.52点で2位。村主章枝(avex)は5位だった。3位はキム・ヨナ(韓国)。女子自由(FS)は16日に行われる。


朝日新聞 2006年12月16日03時08分)


この記事を読む限りでは、村主選手は練習不十分で望んだためにあまり良い出来ではなかった、とのこと。大会運営について、色々問題あるのかなあ。

浅田真SP首位、美姫は2位 GPファイナル


サンクトペテルブルク村田隆和】


フィギュアスケートのグランプリ(GP)ファイナルは15日、当地で開幕、男女のショートプログラム(SP)などを行った。


女子は、浅田真央(愛知・中京大中京高)が好演技を披露、69.34点で首位に立ち、2連覇に向け好発進した。安藤美姫トヨタ自動車)が自己ベストの67.52点で2位。3位には金妍児(韓国)がつけ、アジア勢が上位を占めた。村主章枝(avex)はジャンプにミスが出て5位。


男子は、高橋大輔(関大)がほぼミスのない演技で、首位のブライアン・ジュベール(フランス)に0.76点差の2位スタート。織田信成(関大)は序盤のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)で転倒し、4位。エバン・ライザチェク(米国)は当日の練習で脚を痛め、棄権した。


◇「200点を目標に頑張りたい」浅田真


GPファイナル女王として臨んだロシアの地。「(ファイナル初進出の)去年は新鮮だったが、今回は、失敗してはいけない気持ちがある」。そんな重圧をも感じながらのSPで、浅田は堂々と力を発揮した。


最初の3回転ルッツはややエッジの使い方が甘くなったが、次の3回転―3回転の連続ジャンプはしっかり着氷。「3回転―3回転が決まって、良かった」。この連続ジャンプの成功で、浅田は勢いを得た。


ノクターン」のゆったりとした調べに合わせた動きが大きくなっていく。すっと伸びた指先から、滑らかに氷上にトレースを描く足先まで、優雅さも漂わせた。直前に滑った、同じ16歳の金妍児の出来が良かっただけに、浅田の良さがなお引き立った。得点は69.34点。GPシリーズ終戦のNHK杯でマークした自己ベストにわずか0.16点及ばないだけの高得点だ。


浅田には、新たな目標もできている。女子初の「200点超え」である。NHK杯で女子歴代最高の199.52点をたたき出し、その目標へ向かう気持ちがわいた。


「今後さらに経験を積めば、歴史に名を残すスケーターになれる」とアルトゥニアン・コーチ。「200点超え」はその一歩なのかもしれない。「フリーはトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)と200点を目標に頑張りたい」と笑みを絶やさず話した浅田。その先には、ファイナル史上女子2人目の2連覇が待っている。


【村田隆和】



◇質の高いパフォーマンスに大きな拍手…高橋


演技直前の6分間練習を終えた高橋を待っていたのは、直前に滑るはずのライザチェクの棄権という知らせだった。4番滑走が3番に。心の準備が整わない懸念もあったが、高橋は落ち着いていた。「仕上がりも良かったし、少し早くなったくらいじゃ変わらないんで」。その言葉がウソでないことは演技が証明してくれた。


3回転ルッツで軸がやや傾いたほかは、ほぼミスのない演技。終盤、「少し疲れた」と振り返ったが、集中力を切らさず、ロシアが生んだ巨匠チャイコフスキーのバイオリン協奏曲を、その祖国で滑り切った。


ロシアは3度目という高橋だが、この国での知名度はまだ高くない。観衆の反応も序盤は静かだった。しかし、演技が終わると、その質の高いパフォーマンスに大きな拍手が起きた。


「(2位は)悪くない位置にいる。あまり欲を出さずにいきたい」。昨年のGPファイナルは表彰台には上ったが、一番下だった。首位ジュベールとの差はコンマ以下。頂上は、十分射程圏内にある。


【村田隆和】


○…最終6番滑走の安藤が演技中盤のステップで氷につまずきながらも、冷静に立て直し、2位につけた。「昨年は1番滑走で、今回は最終滑走。緊張したが、一つ一つを丁寧に滑ることを心がけた」。3回転―3回転の連続ジャンプも、最初のジャンプを着氷した後のカーブでスピードが落ち、後のジャンプがやや危うくなったものの、うまくまとめた。SPの自己ベストは「出るとは思わなかったが、出たのでハッピー」。フリーは、スピードが落ちたSPの反省を生かし、逆転優勝を目指す。


○…村主が不運に見舞われた。滞在先のホテルからリンクまで通常なら約30分の道のりだが、バスが渋滞に巻き込まれ、約2時間を要した。到着したのは演技の15分前という慌ただしさで、ウォーミングアップもままならない中での滑走。最初の2つのジャンプは成功したが、やはり準備不足の影響か、ダブルアクセル(2回転半ジャンプ)が1回転半に。経験豊富な村主も「こんなこと初めて」。ただ、「アクシデントに対処できるだけの経験がなかったので、いい経験」と気丈なところを見せていた。


毎日新聞 12月16日 09時36分)