2006年10月


ラッシュライフ (新潮文庫)

ラッシュライフ (新潮文庫)

作品の中で展開する5つの物語がそれぞれ独立して一つの作品として成立していながらも、実は複雑な形で絡み合っていてひとつの世界観を構築している、という作風が面白かった。映画パルプフィクションのような感じ、とでも言えば映画好きの人にもわかってもらえると思いますが。。。


今回は初読なので、彼が語りたいこと云々よりもその作りにばかり目が行ってしまったので、作品について詳しく述べられる程熟読はしていないが、尋常じゃないことが坦々と進んで行っているような、なんとも不思議な感覚に読書中は陥っていた。


作者伊坂幸太郎を知るには、この本(文庫本の方)の「あとがき」を読むことをお勧めします。かなりわかりやすい伊坂幸太郎入門となっています。