ドラマ：誰よりもママを愛す

ＴＢＳ日曜劇場（21:00〜）の今クールは田村正和主演の『誰よりもママを愛す』。前クールの『おいしいプロポーズ』はどことなく金曜ドラマのノリだったが、この『誰よりもママを愛す』からは、いつもの日曜劇場の空気感が漂ってきて、個人的には「ああ、日曜の夜だなあ」という気分が実感できて○（マル）である。

ただ、主夫をしてる田村正和の台詞がかなりウザイ。何かあるとすぐに「思い出すな〜、ママとパパはね…」と延々と話始めるというのが今回のドラマの毎度のパターン。その話しぶりに彼の子供たちは聞く耳を持たないのだが、視聴者のcaltecも聞く耳を持てず。。。　そのシーンはいつも早送りです。ごめんなさい、遊川和彦（脚本家）さん。

あの独特のボソボソとした口調で説教臭く延々と話されてもなあ、、ちょっと辛いです。大成功した『古畑任三郎』（脚本：三谷幸喜）の古畑警部の台詞は謎解きだったから成功したのだけれど、中年男性の小言は、僕には辛いかも。。。　もっと年上の人にはいいのかもしれないけど。

まあ、辛口コメントを書いてしまいましたが、実は、とてもこのドラマに期待していたのです。
というのも、まず脚本家が遊川和彦。あの話題作『女王の教室』の脚本家でもあり、僕が名作だと密かに思っている『うちの子にかぎって・・・　スペシャル２』（1996年放映）の脚本家でもあるのです。この『うちの子。。』の主演が田村正和なので、どうかなあ、と思っていたのですが。。。

隣人の小林聡美もきっちり期待通りの働きをしているし、長女に（話題の）内田有紀を本人のキャラに合った形で起用し、長男には人気上昇中の玉山鉄二。そして劇団ひとり、阿部サダオを飛び道具的な脇キャラとしてキャスティング。。。　と、配役も決して悪くない（ただママ役の伊藤蘭があまり弁護士っぽくないのが少ーし残念ですが。。。）。

でも、ドラマとしては、今ひとつパンチが足らないのは、何故なんだろう？　延々と愚痴る田村正和を見たくないからなのかなあ。

ちょっと残念だったので、押入れからビデオを引っ張り出してきて、『うちの子にかぎって・・・　スペシャル２』を見ました。羽田（高橋良明）といずみ（西尾麻里）のちょっと切ない恋物語がいい感じです。

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