2006年2月

聖骸布血盟 上巻 (ランダムハウス講談社文庫)

聖骸布血盟 上巻 (ランダムハウス講談社文庫)

実はこれもトリノ繋がりですね(舞台のひとつがトリノの大聖堂なので)。一枚の聖骸布をめぐり、キリスト時代の話、中世時代の話(テンプル騎士団)、現代の話が章毎に入れ替わるので、始めのうちはどう繋がるのか?全然わかりませんでしたが、上巻の途中からだんだんと物語の道筋(そして作者のエンディングに向けての意図)がわかってきます。

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聖骸布血盟 下巻 (ランダムハウス講談社文庫)

聖骸布血盟 下巻 (ランダムハウス講談社文庫)

最後まで読んでみて、実は全ての仕掛けが明かされていないことに気づかされます(帯の「衝撃のラスト」は言いすぎだとは思いますよ!)。まあそうは言っても、未来のある終わり方で良かったなあ、とも思えました。未来を託された登場人物については、作者が女性であるというところが大きいのかなあと感じました。映画化の話が進んでいるそうですが、誰が主人公になるのかな?この物語をどう脚本化(再構成)するのかな?というのが気になります。。。

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現在の日本フィギュア界の選手やコーチへのインタビューや取材を通じて、それぞれの選手について記述した本、というのが本書である。そして本書にはスケーターならではの視点から書かれた記述も多いので、単なるフィギュア紹介本とは違うのも読んでいて面白いところ。中でもコーチへのインタビューは読んでいてなかなか面白かった。(コーチと八木沼が)お互い見知った相手であるからこそ生まれる信頼感からか、結構突っ込んだ話をされているコーチもいて、そういうインタビューを読むと、フィギュアスケートがより身近に感じられる気がした。

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トリノオリンピックではフィギュアスケートの解説をされていた八木沼さん、しっかりと本も出されています。内容ですが、序章「女子フィギュアスケートの現在」と第一章「トリノ五輪を闘う戦士たち」以外は、彼女の選手時代の自伝で構成されているといってもいい内容です。本書発売のタイミングとタイトルからトリノ五輪向けかなあ、と予想してしまいますが、悪く言うとオリンピック便乗的な感は否めません。
ただ第二章以降の彼女の現役時代の生活振りについての記述や、現在活躍しているプロスケートの世界についての記述などについては、なかなか面白いものがあり、満足度は高かったです。現役時代に彼女が目指していたスケートは、観るもの(イコール僕、ですが)に十分伝わっていました。

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あいのり―恋愛観察バラエティー (8)

あいのり―恋愛観察バラエティー (8)

フィーチャリング「ヒデ」な一冊と思いきや、コージ、おまみ、タカノ、ミカリン、tkとかなり「濃い」面子のおかげか、ヒデだけが目立つことなく、全体的にバランスよく、かつ内容も濃い一冊として仕上がった気がします。座談会の箇所とか読むと楽しそうだなあ、と。。いいなあ、あいのり。もっとも、今僕が参加したら「おじさん」とかあだ名つけられそうだけど(涙)

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