グランプリファイナル

caltec2005-12-17



幾度となくブログに書いている今季のフィギュアスケートグランプリシリーズネタ、そのグランプリシリーズのファイナルが東京で開催された。世界6カ国を回って開催されるグランプリシリーズの上位6人しか出場できないこの大会で、女子シングルで、浅田真央がSP、フリーともに1位の完全勝利で大会初出場初優勝を飾った。世界一位になったのである。


そして、この優勝がもたらした波紋というのは、彼女が年齢制限のために、トリノオリンピックに出られない、という事実がクローズアップされたことだと思う。この年齢制限については、もうかれこれ1〜2年前には言われていて「真央が出られないのはガッカリだね」というのがフィギュアファンの間では、暗黙の了解的なものがあったと思う。


しかし、昨年の彼女の世界Jr.優勝、そして今シーズンのシニアデビュー後の大躍進した成績を考えると、今トリノに出ても十分メダルを狙える逸材であるだけに、やはり実力がある彼女がたった3ヶ月遅く生まれただけで年齢制限に引っかかり、オリンピックに出られないのは、ちょっとおかしいんじゃないの?という世論を巻き込んでの論争にまで発展してしまったのだと思う。


アメリカでは、3大ネットワークテレビでもこの問題を大きく取り上げ、浅田真央のオリンピック出場を後押しするような報道もあったが、日本の城田強化部長は「浅田真央のオリンピック出場」に対しての要望はISU(国際スケート連盟)には出さない方針であるとことを明言した。


個人的には駄目もとでも言いたいことは言えばいいと思う。何も策をとらないよりは、何らかのことをすべきだと思う。


しかし、今回のグランプリファイナル、1位浅田、2位スルツカヤ、3位中野、4位安藤という順位になり、オリンピック出場への持ち点から言うと、荒川、安藤、中野、恩田、村主の5人のうち誰がオリンピックに行ってもおかしくない結果になっています。(オリンピックは持ち点上位3人が行くというのが基本方針。点数が近い場合は、過去の実績などを考慮して決めるそうです)


全ては週末に行われる全日本選手権の結果次第。日本スケート連盟にとっては思わぬ誤算。選手にかかる精神的負担も増加。これによって利益を得ているのは、ドラマチックな展開を求めているマスコミなんだろうか?

フィギュアスケート=GPファイナル女子、浅田が初出場優勝
 

[東京 17日 ロイター] 


フィギュアスケートのグランプリ(GP)ファイナルが17日、当地の国立代々木競技場で女子フリーを行い、15歳の浅田真央が前日のショートプログラム(SP)に続きフリーでも1位となり、合計189.62点で初出場優勝を飾った。GPファイナルでの日本勢の優勝は2003年の村主章枝以来、史上2人目の快挙。


世界ジュニア女王から今年シニアデビューを飾ったばかりの浅田は3回転半ジャンプを決めるなど、ファイナルの大舞台で見事な演技を披露した。


トリノ五輪金メダル最有力候補のイリーナ・スルツカヤ(ロシア)が181.48点で2位、中野友加里が161.82点の3位で表彰台に立った。期待された安藤美姫はジャンプで3回転倒するなど精細を欠き、157.30の4位に終わった。