31年ぶりの快挙!

caltec2005-11-24

今日は仕事が比較的早く終わり、家に帰ってテレビを見つけたら体操がやっていて、何気に観続けていたら歴史的な瞬間を見ることができた! というのが今の正直な感想。


大舞台に上がることなく、自分の仕事を坦々とこなしていく富田選手に、一種の職人魂を感じてしまいました。しかし、スローVTRでも足先までピンと伸びて体のラインが崩れることない富田選手の体操ってのは、美しいものだ、と改めて思いました。


オリンピックでも団体は金メダル。体操王国日本、ついに復活ですね。


冨田V水鳥2位、31年ぶり日本人王者 体操世界選手権


豪・メルボルンで開かれている体操の世界選手権は24日、男子個人総合決勝が行われ、冨田洋之(25)=セントラルスポーツ=が初優勝した。日本選手が同種目で優勝したのは70年の監物永三、74年の笠松茂に次いで31年ぶり。五輪を含めると、84年ロス五輪の具志堅幸司以来となる。


冨田は最初の種目のゆかでミスをしたものの、得意のつり輪でトップに立った。大阪府出身で、京都・洛南高から順天堂大へ。アテネ五輪では男子団体総合金メダル、種目別平行棒で銀メダルを獲得した。


朝日新聞 2005年11月24日21時39分)

冨田「美」貫き金 力の違い見せつけた


男子個人総合決勝の最後は得意の鉄棒。日本のエース、冨田のフィニッシュは、昨年のアテネ五輪団体総合優勝を決めた時と同じ伸身新月面宙返り下り。着地で右足を踏み出したが、最後は踏ん張って渾身(こんしん)のポーズをとった。大差をつけての圧勝。アリーナの観客からは新たな王者誕生を祝福する大きな歓声と拍手がわき起こった。


2年前の世界選手権は3位、五輪は6位。大事な舞台でゆかのミスに泣いた。今回も鬼門である最初の種目のゆかでラインオーバーしたが、9.137点で乗り越えると、今年は試合で何度も落ちたあん馬で9.612点の高得点。熟練性を高めた演技で不安を抱えていた2種目を終えると、3種目目のつり輪では力技の連続でトップに躍進し、その後は総合力の違いを見せた。


メルボルンでは大会前から個人総合争いの大本命に挙げられていた。優勝候補と呼ばれていっそう集中力を高め、予選、決勝とただ一人、9点台を並べた。「大きなミスをなくす」との目標もクリアした。「五輪で団体総合優勝したけど、個人でメダルを取れなかった。素直にうれしくて、ほっとしている」の言葉に実感がこもった。


この21日に誕生日を迎えたばかりの25歳の寡黙な男が、金メダルを「自分へのプレゼント」とはにかみながら喜んだ。高く評価されている「美しい体操」を貫いた冨田は、日本選手としては31年ぶりの世界王者の勲章をついに手にした。(共同)