中国大会

caltec2005-11-02



伊藤みどりに匹敵する(いや、それ以上?)の逸材として期待を集めている浅田真央がグランプリシリーズ第三戦の中国大会で、ついにシニアデビューする。


去年の世界ジュニア選手権および世界ジュニアグランプリの両2大会を制し、ジュニアでは敵なしとなった浅田だが、彼女の得点は他のJr選手をはるかに凌ぐものであり、シニアの大会でも十分メダルを狙える位の得点を稼ぎ出していた。


一昨年の世界ジュニアチャンピオンの安藤美姫がマスコミによってミキティーとアイドル視され、なかなか練習に集中できず、拠点をアメリカに見出しているが、浅田真央は、マスコミの餌食にはなってほしくない。(週刊誌は安藤をこれでもか、と持ち上げておきながら、「われらがミキティ太り気味。果たしてジャンプを飛べるのか」と今度はこき下ろし。)

浅田真央、世界戦略 3日から中国杯 4回転挑戦に注目


昨季、フィギュアスケート女子の世界ジュニア選手権で優勝した浅田真央(グランプリ東海ク)が、3日に始まるグランプリ(GP)シリーズ第3戦の中国杯(北京)で国際大会のシニアデビューを迎える。10年バンクーバー冬季五輪の星と期待を集める名古屋市高針台中3年の15歳は、安藤美姫(愛知・中京大中京高)に続く、女子では世界2人目の4回転ジャンプ成功に挑んでいる。


昨季は、ジュニアGPファイナルも優勝し、ジュニアのタイトルを総なめにした。国内では全日本選手権2位とシニアでもトップレベル。「(国際舞台で)いつシニアデビューするのか?」と海外メディアの注目も集めていた。


「けっこう楽に跳べてしまう」という天性のジャンプ力が強み。トリプルアクセルや3〜3〜3回転の連続ジャンプ。高度なジャンプを公式戦で決めている。今季、目標に掲げるのは4回転ジャンプの成功だ。


指導する山田満知子コーチは「ジャンプの女王」と言われた92年アルベールビル大会銀メダルの伊藤みどりさんを育て上げた。浅田真の4回転については「タイミングがはまればできると思う。将来を考えて、失敗しても入れた方がいいのか。やめた方がいい演技ができるのか。土壇場まで分からない」。


来年2月のトリノ五輪を控え緊迫ムードのGPシリーズで、中国杯とフランス杯(17〜20日)に出場する。年齢制限でトリノは出場できない浅田真は「あまり気にせず、普段通りやりたい」。世界をアッと言わせる存在になるかもしれない。

(2005年11月02日11時53分 朝日新聞WEB)