吉原御免状

caltec2005-10-02



劇団新感線の「吉原御免状」@青山劇場を観劇。

劇団新感線の舞台というと、ギャグあり、カッコイイ見せ場ありの、チャンバラ演劇的な要素が強いと思っていたのですが、今回の作品は、ギャグというか、役者がハッチャける場面があまり多くなく、シリアス色が強かった気がします。(まあ、隆慶一郎の原作への配慮(?)もあったのかもしれませんが。。。)


あと、今回はプチエロでしたね。京野ことみ、高田聖子の上半身ヌード(ただし客席からは後ろ姿しか見えない)や堤真一の褌シーンなど、プチエロが随所に盛り込まれていて、少しビックリしました。舞台設定が吉原=遊郭ということもあるのだと思いますが、今回はいつも以上に男女の(愛)情がクローズアップされていたように思えました。


詳しいストーリーとかはまあ、新潮文庫から出ている原作を読んでいただくとして、ここでは今回の舞台で感じたことをつらつらと。。。


新感線の舞台を見ていつも魅せられてしまうのは、照明の凄さと舞台セットのつくりの上手さ(ビジュアル的な見栄えの良さと、セットの使用勝手の良さ)、それと衣裳の美しさとパンフレットの豪家さなのですが、今回もそれらにやられました。。。今回は特に舞台セットが良かったです。


出演者については、久々に古田新太の出番も多く、主演の堤真一もカッコ良く、華を添える花魁2人、松雪泰子京野ことみも良かったのですが、何といってもオヒョイさんこと藤村俊二の起用が当たってました。途中、台詞をかんだり、間違ったりしたのですが、舞台上でもあの独特の飄々としたキャラクターそのままなので、彼の存在や登場がともすればシリアスに成りがちな舞台に笑いをもたらすいい存在になってました。


東京公演日程の大半がちょうどベルギー旅行の時期と重なっていたので、千秋楽(東京は10月5日)近くの公演を見たのですが、また観たいなあ、と思う公演でした。13日〜23日まで大阪公演があるので、どうしようかなあ。。。とりあえず、隆慶一郎の原作を(この作品を見るまで知らなかったのですが)早速読んでみようっと!


音 楽 : ★★☆☆☆
脚 本 : ★★★★☆
演 出 : ★★★☆☆
役 者 : ★★★★☆
舞台/衣装:★★★★☆
満足度 : ★★★★☆


(とても暑かったです)