ドレスデン国立美術館展

caltec2005-08-03



ドレスデン国立美術館」展@国立西洋美術館(上野)へ行く。今年は日本におけるドイツ年ということで、様々なイベントが予定されているが、本展覧会もそのひとつだ。


この展覧会も「ベルリンの至宝展」同様、ドレスデンにある複数の美術館の中から選りすぐりの作品を集めてダイジェスト的に展示している。本展覧会に訪れる前は「なあに、たいしたことはあるまい」とたかをくくっていたのだが、実際に本展覧会を見てみると、展示内容の充実振りには驚かされた。
「ベルリンの至宝展」のように、いわゆる王道的な作品(エジプトのミイラだったり、メソポタミアの遺跡だったり。。。)はあまり多くないのだが、展示されている作品一つ一つの質が高いのと、それぞれの展示エリア(博物館・美術館)のまとまり具合が良く、知的好奇心をかなり満たしてくれる構成となっていた気がする。アート好きな人だけではなく、理科の実験好きな人、装飾品好きな人、歴史好きな人が見ても楽しめる展示内容となっていたと思う。


僕はフェルメールの「窓辺で手紙を読む若い女」に出会えただけでも今回は良かったと思う。実は、数年前の旅行でドレスデンを訪れているのだが、そのときは、フェルメールの作品を見ることができなかったのである(悲しい思い出だ)。。。
派手さはないが、一つ一つのクオリティーはしっかりしている、さすが、エルベのフィレンツェと呼ばれるだけのことはある。個人的には、フェルメールの作品と、馬具、トルコ風の甲冑や武器、それと陶器の展示が気に入りました。来月にでもまた訪れてみたいなあ、と思います。


満足度:★★★☆☆