プロデューサーズ

caltec2005-07-17



プロデューサーズ@厚生年金会館にて観劇。アメリカのツアーカンパニーのワールドツアーの一環として日本に来日。史上最多のトニー賞12部門受賞作品、初演から5年経った今でも数ヶ月先の公演まで予約で一杯、、、という作品なのだが、そういう宣伝文句への期待が大きすぎたからか、個人的には、大満足までとはいかない公演だった。


ストーリー自体はそれほど込み入ったこともなく、とてもわかりやすい。この単純明快で、明るく突き抜けた馬鹿さ加減満載な作品は、それだけだと退屈でつまならないものになっていたかもしれない。そこに、スーザン・ストローマンのスパイスの効いた振り付けと、徹底的に明るくゴージャスな舞台美術と、あとは何と言ってもBW版での主役二人(ネイサン・レーン、マシュー・ブローデリック)のキャラクター(特にネイサン・レーン!)。これらがそろって初めてトニー賞12部門受賞、という結果を生んだのかなあ、と本来日公演を観て思った。


ただ、歌あり、踊りあり、笑いありの舞台で、ハッピーエンディングで締めくくる、というのは、まさしく「これぞ、ブロードウェーミュージカル!」という典型的なもので、ウェストエンド(ロンドン)生まれのミュージカルが主流を利かせつつあるBWで熱狂的な支持で受け入れられたというのには頷ける点も多いのだが。。。