チュニジア


なんだかんだ言って、今日がチュニジア滞在最終日なのである。今回のチュニジアの旅はあっという間だった。今日は先日見逃したグランドモスク見学をしに再度メディナを訪れることにした。チュニスのグランドモスクは、昨日訪れたケロアンのグランドモスクを真似たつくりだという。あの美しくいるだけでなぜか満ち足りた心地になるケロアンのグランドモスクと似たつくりならば是非訪れなくては、、と今日は朝からやる気満々でグランドモスクに向かう。



入り口で1.6ディナール払っていざ中へ入ると。。。え?これだけ?というわずかな入場許可スペースと閑散としたメディナがそこにはあった。スース、ケロアンとそれぞれ美しいグランドモスクを見ていただけに、正直少しガッカリした。チュニス、観光地としてはどうかと思うぞ、正直。チュニスの街もそうだが、チュニジアは北に行けば行くほどヨーロッパ化(というかフランス化)していて、北アフリカアラブ諸国に来たという印象が薄くなる。ああ、オアシス行けばよかったなあ、次回もしチュニジアに来ることがあったら是非オアシス都市とサハラ砂漠には行こう、と新たな決意をしたのである。


少しガッカリとした僕らが次に向かったのが★★博物館。これはメディナの南のエリアにあるのだが、メディナのこの辺りは一般の市民が暮らすエリアとなっている。商店や買い物客でにぎわうメディナの北側と比べひっそりとしていて、通りを歩くのは猫だけというところも多い。うーん、こんなところに本当に博物館があるのだろうか?ガイドブックを頼りに博物館を目指しているのだが、そもそも狭くて入り組んでいているメディナの路地を正確にガイドブックに書くこと自体が無理だしなあ。。。迷うこと10分、とっても目立たない場所に目指す★★博物館はあった。
この博物館はよかったです。


博物館を出てさらにメディナを南へ下っていく。すると雑貨屋、八百屋、魚屋、肉屋が立ち並ぶ商店街に行き当たった。これは俗に言う下町の商店街ってやつか?海(地中海)が近いこともあって新鮮な魚が荷台の上に並べられている。肉屋の店先には頭がついた羊が一匹丸ごとぶら下がっている。。なかなかに面白い眺めだ。雑貨屋で売っている商品もおもしろいし、最終日になってやっとメディナの面白い場所に行き当たった。



そうこうしているうちにメディナの南端まで来たので、今度は逆行してメディナの北端まで行ってみることにする。魚屋・八百屋・肉屋・雑貨屋街→スパイス街→薬屋街→宝石街→観光客向けみやげ物屋街→布地屋街→服屋街→靴屋街→服屋街と抜け、北の端の★★広場に出た。この★★広場からさらに北に広がる通りは青空市場となっていて、地元のオバちゃん達でごった返していた。おもしろそう。これは行かねば、ということで早速青空市場のメインストリートを歩いてみる。両脇に並ぶのは野菜、果物、肉、魚の類。トラックでこれらを運びここで売っているようで、値段もスーパーで買うより全然安いし、鮮度がいいものがたくさん並んでいる。イチゴとかチェリーまで売っている。市場にいるオバちゃんもみな頭から布をかぶっている。伝統的なムスリムだ。(チュニスの繁華街にはあまりいない。こうした伝統的な生活をまもるオバちゃんは繁華街自体にあまりいかないものなのかな?)
市場を出て道を右にそれるとそこは家具の工房が立ち並ぶエリア。テクテク2Kmほど歩くと、大きな目抜き通りに出た。


地図を広げてみると今日はかなり歩いたことになる。ふう。疲れた。でも、今までとは違うチュニスの一面を見れたようで、たのしい散策だった。特に観光名所を巡るではない、こうした街のそぞろ歩き(特に観光客が足をあまり踏み入れないエリア)をするのは、とても楽しい。