オペラ座の怪人(ケンヒル版)

caltec2004-11-21



今日は東京厚生年金会館で「オペラ座の怪人」(ケンヒル版)を見る。宣伝のわりに。。というかんじでした。というのも、このケンヒル版、楽曲は全て既存のオペラの楽曲を用いており、オリジナルの楽曲がない、ということで、ミュージカルファンよりオペラファンにとっては楽しめる作品だったようです。このケンヒル版を見てアンドリュー・ロイド・ウェーバーがファントムを書き上げたというくらいなので、ケンヒル版は一番古典的なんでしょうね。


ストーリーの面白さではコピット版、楽曲の良さではロイド・ウェーバー版にはかないません。ケンヒル版の良さというと、イギリス仕込みの台詞回し、という点かなあ。ストーリー展開はおそらく観劇している人の大部分が知っており、音楽もオペラを元にしているので、えてして緩慢になり眠くなりがちなのですが、ところどころちりばめられたイギリス芝居ならではのユーモアによって、そらされていた客席の興味が舞台にもどる、というような感を受けました。英語の方は、ブリティッシュでもなくアメリカンでもないアクセントが聞き取れたような。。。きっと日本人にとっては聴きやすい英語だったと思います。


まあ、期せずしてロイド・ウェーバーの凄さ、というのを実感させられてしまったのが今回のケンヒル版なんでしょうね。今年の冬にはロイド・ウェーバー版を元にした映画の公開、また東京での「オペラ座の怪人」の上映など、今年の冬はオペラ座の怪人一色になりそう。


★観劇中とーーーーっても気になったこと★
全席に座っている男性の座高がとても高く、そのままだと前の人の後頭部しか見えませんでした。センター列の中央の座席だったせいもあるかと思いますが、役者さんが舞台中央にいることが多い以上、とっても不快でたまらなかった(前の人のせいじゃないけど)。観劇中、何度客席最後列でスタンディングで観ようと思ったことか。。。


海外の引越し公演、東京厚生年金会館でやることが多いけど、前席との落差があまりない+席が段違いのように入れ違いになってないために、結構見づらいです。主催者さん、宣伝を派手にしたりしてチケットを売ることばかり考えないで、きちんとした会場を選択するなどの内容面でのフォローも考えてください。
仕方がないので後半は席変えてもらったよ。