アフターダーク

caltec2004-09-14



村上春樹の新刊『アフターダーク』を早速読む。なんか昔の村上春樹っぽいなあ、というのが読後の感想(「羊をめぐる冒険」とかに読後の感覚が似ていた)。村上作品、とても大好きなのだが、読んでいる最中は少し暗くなるというか、世間との波長が合わなくなるというか、そういうモードに必ず陥ってしまうわたくしである。おそらく作者(村上)の大事だと思う生き方だったり、考え方に、知らず知らずに影響されているせいだと思うけど。。


作品の語り手である「私たち」(視点)が誰であるか?主人公は誰であるか?など明らかにされてはいないことが多く、また始まりも終わりもないようなストーリーなのだけど、アメリカの薄暗い感じのロードムービーだとか、(何故か)「台風クラブ」を思い出してしまいました。作品中の設定時間も短いし、なんか映像化したいと思わせる作品だなあ、というか、読んでいるうちに勝手に映像が湧き上がってくる作品だなあ、と思った。


★今日の素朴な疑問
アフターダーク』、続編はある?