ドラマ:Mother
実は今クール、一番面白いと思っているのが、このMother。 エンターテインメントとしての娯楽的な「面白さ」ではなく、ひとつの作品としてのドラマの出来(脚本、演出、役者の演技、映像)で観たときに、一番クオリティーが高いような印象を受けており、この後の展開が楽しみなのが、このMotherなのです。
幼児虐待、誘拐、母性、という重いテーマを扱っていながら、観ていて、それほど深刻にならずに、涙をさそわれてしまうのは、何故なのか? そこには、各人の想いが表現されているから。
子供がいないながらも、「つぐみ」に感じる直の母性。直の実の母親の「うっかりさん」が娘に感じる母性。直の育ての親の高畑淳子が感じる「母性」。そしてれな(つぐみ)の母親が娘に感じる母性、直の妹、酒井若菜がおなかの中にいる子供に感じる「母性」。
いろいろな立場の、いろいろな状況の「母親としての想い」により、この物語は前へ前へと進んでいくのですが、行き着く先の「答え」がどうなるのか、いろいろな意味で楽しみです。 ドラマを観る度にいろいろなことを考えさせられる、そんなドラマです。
<主要キャスト>
鈴原奈緒:松雪泰子
藤吉駿輔:山本耕史
鈴原籐子:高畑淳子
鈴原芽衣:酒井若菜
鈴原果歩:倉科カナ
道木怜南:芦田愛菜(つぐみ)
道木仁美:尾野真千子
柚川珠美:市川実和子
望月葉菜:田中裕子(うっかりさん)