上海

caltec2007-07-23



さて上海といえば、上海雑技団。ということで、先日の上海馬戯城に続き、雲峰劇院にて雑技を観劇。照明や音響のみならず外国人プロデューサーによる世界レベルでのエンターテイメントとして楽しめる上海馬戯城とは対極にあるであろう、古典的な雑技を売りにする雲峰劇院。その対極ぶりを是非見てみたくての観劇である。


果たしてその結果はといえば。。。。。
地球の歩き方によると

欧米テイストではなく中国らしい伝統的な雑技を観たいなら、ベストチョイス。
趣のある劇場の様子に気分も高まる」

と書いてあるがまさにガイドブックに書かれていたどおり。


技と演出、そしてパフォーマンスの技術は上海馬戯城の演目を間違いなく上まるもの。(あ、でも上海馬戯場の「球技晃管」と「頂椀」を組み合わせた演目は除く)古いステージがある劇場、フリフリのドレスを着た女性によるアナウンス、どことなく一昔前の衣装。。。というあまりにも旧態然とした見てくれに、「ひょっとしたら失敗だったかも」。と演目が始まった当初は思っていたのだが、それは杞憂だった。


シンプルな演出ながらも、その技の多彩さにステージが進むにつれ見入ってしまい、技をこれでもか、これでもかと魅せる、このシンプルな演出の方が雑技の奥深さを知ることが出来てよかったかもしれない、と思ったくらいだ。


今回すごいなあと思ったのは手足にランプを載せ屈折しバランスをとる柔軟技の「滑杯」。
あとはフラフープの技術は純粋に楽しく、綺麗で良かったと思う。


2つの雑技を観て思ったのは「魅せる」ことの奥深さかなあ。伝統的な雑技の技術をエンターテイメントの世界に落としこみ、華やかな世界を演出する上海馬戯場と昔ながらの伝統を守り続け、技術で魅せる「雲峰劇院」。


要は好みの問題だと思うが、時間とお金があるなら、まさに新と旧、西と東の両方を観た方がいいだろうなあ、と個人的には思った。