四大陸選手権

日米国籍姉弟、初の日本代表 アイスダンス四大陸選手権


フィギュアスケート四大陸選手権(2月7日から、米・コロラドスプリングス)に、アイスダンスキャシー・リードクリス・リード組(川越ク)が初めて挑む。日米両国の国籍を持ち、今季から日本で選手登録。日本代表としての初舞台に「日本には世界トップのシングルスケーターがたくさんいる。私たちは日本のアイスダンスの向上に努めたい」と意気込む。


19歳の姉キャシーと、17歳の弟クリスは昨季までは米国で選手登録し、昨年1月の全米ノービス(ジュニアの下の年代)で優勝した。2位になった昨年末の全日本選手権でも、技術面ではトリノ五輪15位の渡辺心木戸章之組(新横浜プリンスク)にひけをとらない得点を稼いだ。ビクター・クラーツと組んで世界選手権を制したシェイリン・ボーン・コーチは「とても熱心で、言われたことをどんどん吸収していく。2人とも長身(キャシー167センチ、クリス181センチ)で体のラインがきれい。これは世界に出ても大きな強みになる」と評価する。


父が米国人で、母が日本人。クリスは「米国で生まれ、住んでいても、日本には毎年帰っている。日本代表として何も劣ることなく試合に臨める」と話す。


今大会にはトリノ五輪2位のタニス・ベルビン、ベンジャミン・アゴスト組(米)ら世界の一線級が参加予定。「ベルビンとアゴストに初めて会った昨年の全米選手権では私たちはまだノービスのレベル。シニアの試合で彼らに挑むのは何とも言えない感動があり、刺激的」とキャシー。大きな可能性を秘めた2人の戦いぶりが楽しみだ。


朝日新聞 2007年01月28日21時54分)