浅田真、初の200点か 世界代表内定のチャンス


フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ上位6人、6組によるGPファイナルは15、16日にロシアのサンクトペテルブルクで行われる。


大会は来年3月に東京で開催される世界選手権の前哨戦となる。日本スケート連盟の伊東秀仁フィギュア強化部長は「ファイナルのメダリストで最上位1人は世界選手権代表に強化部推薦する」と事実上の代表内定を言明しており、女子は2連覇を狙う浅田真央(愛知・中京大中京高)、初優勝が懸かる安藤美姫トヨタ自動車)、2度目の優勝を目指す村主章枝(avex)がハイレベルの争いを展開しそうだ。


NHK杯で199.52点の新採点法による世界歴代最高得点をマークした浅田真はトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)が成功すれば、女子選手初の200点突破も可能で優勝に一番近い。スケートアメリカで優勝した安藤はフランス杯で転倒したフリー冒頭の2連続3回転を決めることが必要だ。


村主は大舞台に強い精神力で、浅田真や安藤より劣る技術点を演技点でカバーできるか。ライバルは2連続3回転を成功し、フランス杯で優勝した昨季世界ジュニア女王の金妍児(韓国)だ。


男子は昨季3位の高橋大輔と世界選手権4位の織田信成(以上関大)がともに初優勝を狙う。ロシア杯のフリーで2種類の4回転を計3度も成功し、GP2連勝したブライアン・ジュベール(フランス)が優勝争いの中心となる。


(共同 2006年12月11日19時11分)