2006年7月

シリーズ8作目となった「おいしいコーヒーの入れ方」。勝利とカレンの恋は相変わらず進展しているようで、していないような、もどかしい感じです。一体いつになったらカレンの兄であるマスターから「おいしいコーヒー」の入れ方の免許皆伝となるのでしょうか。

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ロッカーズ (角川文庫)

ロッカーズ (角川文庫)

『800』の著者である川島誠のロック小説。日本の人気ロックバンド「ネクサス」のギター、リンを語り部に、そのバンドの下積み時代から解散までを描いていくという構成になっている。バンドの成長や音楽について夢中になっていながらも、その一方でどこか醒めた目でバンドを見つめているリンの目線でバンドを描くことで、読者も同じように、バンドの成長を楽しみにしながらどこか客観的に、この「ネクサス」というロックバンドの衰勢を感じられるのかもしれない。どことなく森田芳光の映画の雰囲気に似てるなあ、という気がした。

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