2005年5月

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旅客機・空港の謎と不思議

旅客機・空港の謎と不思議

一度気になりだしたら止まらない、ある意味マニアックなcaltecが今一番ハマっているのが航空機。この本は旅客機、飛行機の機体、航空会社、空港、航空運賃、マイレージについての不思議を解き明かしてくれる本。「不思議」といっても「謎」というよりは、一般市民が「どうしてだろう?」と疑問に思っていることを解き明かしてくれる、といった不思議だ。まあ一通り読んだのだが、これだけでは物足りない。飛行機が飛ぶ仕組み、航空情報の電信方法、高度と気流の関係性などいろいろ知りたいことはたくさんあるのだが、それは専門的な領域になってくるので、とたんに本の内容が難しくなるのですが。。中間的な本ってないものなのでしょうか?

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今年の夏の旅行先候補としてあがっているブルガリアルーマニアの旅。なので下調べとしてしっかり読んでます。

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神様がくれた国ブルガリア―空・海・大地と食の旅

神様がくれた国ブルガリア―空・海・大地と食の旅

今年の夏の旅行先候補としてあがっているブルガリアルーマニアの旅。なので下調べとしてしっかり読んでます。ブルガリアは英語がほとんど通じない&文字がキリル文字というのは、個人旅行者には少しつらいなあ、、と思い始めました。

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緑の島に吹く風 (知恵の森文庫)

緑の島に吹く風 (知恵の森文庫)

著者はヨーロッパ・アメリカのカントリーライフをメインテーマとして活躍を続ける写真家。そのせいもあるのだろうか、まずはこの本の表紙の写真にヤラれてしまい購入。そして(心の中の)旅行への渇望もあり、文章も読み進んだ。
「本当に豊かな生活とはどういう生活なのだろうか?」美しい写真と共に著者は文章でもこう読者に問いかけているようだ。確かに著者の言うことはもっとも。僕も同意。ただ「百聞は一見に如かず」ということわざがあるように、その土地での生活に触れてみて初めて著者の語る生活の豊かさを実感することも多いと思う。多くの人がこの土地を訪れてくれたらいいなあ、と思う。(個人的に現地での生活はお勧めです!)

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売れっ子作家になってしまってからの吉本ばなな作品(『アムリタ』以降)に、僕は正直言って興味をなくしていた。『白河夜船』『TSUGUMI』『哀しい予感』などの初期の作品に感じられたものがなくなってきていたからだった。そのなくなったものを言葉にするのはとても難しいのだが、それは一言で言えば現実性からの乖離ではないかと思う。
僕の中では彼女の作品がだんだんと地に足がついていない、現実離れしたものになっていく感が強くなっていた。登場人物が語る台詞や、登場人物が感じる感情・気持ちがどうも本物っぽくないなあ、と感じることが多くなり、読んでいてその作品の世界が自分の中で沸きあがってこない、そんな現象が長く続いていた(そうは言いつつ、吉本作品は毎回しっかりと読んではいるのだ)
今回の『虹』もそうした感じなのかなあ、とあまり期待せずに読み始めたのだが、面白かった。主人公瑛子が感じる気持ちに共感できたし、レストランの様子、(まだ訪れたことがない)タヒチの景色まで作品を読んでいくうちに、自分の中で勝手に構築されていくのがわかった。要は作品世界の好き嫌いの問題だけないのかもしれないが、この『虹』は僕には久々に「吉本ばなな」らしい作品だなあ、と思えて、何だかそれがとても嬉しかった。

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不自由な心 (角川文庫)

不自由な心 (角川文庫)

ここのところ集中的に読み続けている白石一文の中編集。彼の小説世界のディテールがしっかりしているのにはいつも驚かされるのだが、この文庫本の「あとがきにかえてー小説の役割」を読むと、彼の小説観というのがよくわかる。
「小説の役割というのは(省略)小説の中で、人間が生きることの大切さを人一倍強く鋭く突き詰めていくことなのではないか、と私には思われるのである。(P.428)」。小説家が100人いれば、100とおりの小説観というものがあると思うが、彼の小説観に僕はうなづくところが大きい。

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サマータイム (新潮文庫)

サマータイム (新潮文庫)

月刊誌MOEの童話大賞を受賞した作品。「童話」と一口に言うが、これは大人でも楽しめるジャンルの童話だと思う(MOEももともと、そういう趣旨の雑誌だし)。
本書は4つの小作品で構成されており(それぞれ春・夏・秋・冬の季節が舞台だ)、この4作品の登場人物は共通している。つまり連作集だというわけ。
透明な文章と思春期独特の少年少女の想い。どちらかというと軽いタッチの淡いトーンで描かれた水彩画のような文体だが、そこで語られている内容もまた瑞々しいものだ。

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ラスト・ワルツ (角川文庫)

ラスト・ワルツ (角川文庫)

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僕から君へ―羅川真里茂傑作集 (白泉社文庫)

僕から君へ―羅川真里茂傑作集 (白泉社文庫)

羅川真里茂の田舎3部作(と本人は呼んでいる)を集めた作品集。いずれも読みきりで連載されたものを集めたもの。『東京少年物語・2』はリアルタイムで読んでいて(妹の雑誌をたまたま見た)、その内容に感動して、実はいまだに当時の雑誌を保管してたまに読み返したりするほど思い入れのある作品でもある。泣きつかれた鷹が青い夏の空を見上げるシーン(P.188〜189の見開き2ページを使ったシーン)は、何度読んでも胸をつかれる。
岩井俊二監督の傑作中篇映画『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』の世界観が好きな人ならはまると(個人的に)思う。本のタイトルにもなっている同時収録の『僕から君へ』は涙なくしては読めないラスト。切ないけどでも、どこか心の奥がほんわりと温まるような、人々の交流にあるやさしさに飢えているときに読み返したい本だ。

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ハチミツとクローバー 1 (クイーンズコミックス)

ハチミツとクローバー 1 (クイーンズコミックス)

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ハチミツとクローバー 2 (クイーンズコミックス)

ハチミツとクローバー 2 (クイーンズコミックス)

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ハチミツとクローバー 3 (クイーンズコミックス)

ハチミツとクローバー 3 (クイーンズコミックス)

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ハチミツとクローバー 4 (クイーンズコミックス)

ハチミツとクローバー 4 (クイーンズコミックス)

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ハチミツとクローバー 5 (クイーンズコミックス)

ハチミツとクローバー 5 (クイーンズコミックス)

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ハチミツとクローバー 6 (クイーンズコミックス)

ハチミツとクローバー 6 (クイーンズコミックス)

一話完結的な内容が多かったが、前巻のラストと本巻の冒頭の章は続きもの。次に引っ張る、、という連載もの特有な形式を取り出してきました。というより、より長期的なスパンでの話の展開ができるほどに登場人物の人間関係が深まってきた(複雑化してきた?)ということか。
本巻では、真山の先輩がだいぶフィーチャーされています。

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ハチミツとクローバー 7 (クイーンズコミックス)

ハチミツとクローバー 7 (クイーンズコミックス)

2巻以降、存在感を徐々に薄くしていった竹本、および竹本ファンにとっては会心の巻。旅を通じて成長していく竹本の姿を存分に楽しめます。
この巻では、竹本、はぐ、山田が彼等が抱えている葛藤に対する自分なりの答えを見出し、徐々に強さと逞しさを身につけて成長していく姿が描かれていて、思わず、「君たち、大きくなったなあ」となんともいえない気持ちになりました。
花本の独り言「子供が子供なのは 大人が何でもわかってるって思っているところだ」、というのがとても印象に残りました。

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アニメ化もされ、ここまで人気が出てくると必ず企画される特別巻。この本はofficial fan book。キャラクター紹介や物語の設定場所などの紹介が当然あります。caltec的には、羽海野先生へのインタビューが一番面白かったです。

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