世界選手権

caltec2008-03-22



浅田真央の女子金メダルの勢いを受けて、男子でも高橋に金メダルを、、という期待が高まっている気がする中(フジテレビは、番組の中で盛んにそう言っていますが。。。)、注目の男子ショートプログラムの結果が出ました。高橋大輔トリプルアクセルで手をついてSPは3位。上位はウィアーとバトルなので、フリーの演技で高橋がベストを尽くせば勝てる相手だと思います。ほぼノーミスのベルネルの上に位置付けられたことからも、高橋の評価は高いという気がします。一番怖いのは、5位のランビエールかなあ。あとは、6位のジュベール。フリーは4回転をミスなく飛び、かつ他のジャンプで取りこぼしのない選手が勝つんだろうなあと思います。小塚君がショート8位と健闘したのは、嬉しい限りです。


バトルとウィアーはここのところ調子が良くなかったので、久々に会心の演技を見た気がします。南里選手もトリプルアクセルのミスはあったものの、それ以外は丁寧に滑り、なかなか評価は高かったようで安心しました。やはり男子もジャンプだけではなく、ステップのスピンも問われるんだよなあ、というのがショートプログラムの演技のそのジャッジ(点数)を見た感想です。


しかし、男子は1位〜6位までの上位陣、点数が詰まってます(1位〜5位の差が3.02点)。フリーの出来次第では誰が勝ってもおかしくないくらい。(ちなみに6位と7位は5点弱の点差があります)フリーが楽しみになってきました。

世界フィギュア高橋大輔、SP3位につける


【イエーテボリ(スウェーデン)来住哲司】


男子シングル


フィギュアスケートの世界選手権は第4日の21日、男子のショートプログラム(SP)が行われ、前回2位の高橋大輔(関大)が80.40点で3位につけた。トリノ五輪3位のジェフリー・バトル(カナダ)が82.10点で首位に立ち、ジョニー・ウェア(米国)が80.79点で2位。今季グランプリ(GP)ファイナル覇者のステファン・ランビエル(スイス)は79.12点で5位、前回優勝のブライアン・ジュベール(フランス)は77.75点で6位と出遅れた。初出場の小塚崇彦トヨタ自動車)は70.91点で8位、同じく南里康晴中村学園大)は60.89点で20位。


初出場の小塚が自己ベスト更新でSP8位につける大健闘。冒頭の3−3回転連続ジャンプは3−2回転となったほかは丁寧にこなし、3種類のスピンのうち二つで最高難度のレベル4を得た。「連続ジャンプは一つ目の着氷が前のめりになった。それを除けば体がよく動いた」と満足そうだ。父嗣彦さんは68年グルノーブル五輪代表で、世界選手権に4度出場。父の最高順位(13位=69年)を上回る期待も高まってきた。


◇わずか1.70点差、好位置の高橋


3位スタートは前回と同じ。しかし、意味合いは全然違う。前回は首位に9点余りの大差だったが、今回はわずか1.70点差。高橋が金メダル奪取に向け、好位置につけた。


最初の3−3回転連続ジャンプを成功し、続くトリプルアクセル(3回転半)。「ちょっと高く上がり過ぎ、思った所で降りていなかった」ため、着氷でバランスを崩して手をついた。後半は動きのスピード感や切れが今ひとつ。「今回は久しぶりにすごい緊張した。(その疲れで)最後の方は体が動かなかった」と明かす。それでも、ほぼノーミスのバトルやウェアと互角の得点が出た。


ヒップホップ調の「白鳥の湖」という斬新なプログラム。スケートは本来横の動きで、体を激しく上下に動かすヒップホップとは相いれない。高橋はだれもやらない冒険に挑み、観客に加え審判も引き込む演技を作った。表現力や音楽との調和などを表すプログラム構成点は39.25点でトップ。夏場にダンススクールに3カ月通い、プログラム作りに励んだ高橋は「最初は乗り気でなかったが、やっているうちに楽しくなり、いいSPになった」と自信を示す。


首位に小差の3位の結果に「明日(フリー)への希望、チャンスをくれた。フリーはミスしたら負け」と高橋。「最後は気合」。少し古風な言葉で、逆転優勝への意気込みを示した。【来住哲司】


★高橋は21番滑走 男子フリー(20日)の滑走順抽選が21日行われ、高橋は最終第4グループで21番、小塚が第3グループで17番、南里が第1グループで5番になった。SP首位のバトルは最終24番、同2位のウェアは20番。


アイスダンス


アイスダンスのフリーはオリジナルダンス(OD)まで18位のキャシー・リードクリス・リード組(川越ク)が計155.15点で16位に浮上。ODまで首位のイザベル・デロベル、オリビエ・シェーンフェルダー組(フランス)が計212.94点で初優勝した。


毎日新聞 2008年3月22日 8時21分 (最終更新時間 3月22日 9時37分)