イタリア:ヴェネチア

caltec2007-09-24



本日がイタリア滞在最終日。午後にヴェネチアマルコ・ポーロ空港から出発のため、午後2時くらいまでヴェネチアで過ごすことにした。


【 本日の行程 】

ホテル→→(ローマ広場)→→(サン・マルコ広場)→サン・マルコ寺院→ (アカデミア橋)→→ スクオーラ・グランデ・ディ・サン・ロッコ→(ローマ広場)→ヴェネチアマルコポーロ空港 →→ フランクフルト →


サン・マルコ寺院

最終日にしてようやくサン・マルコ寺院を見ることができた。いつも長蛇の列に躊躇していたのだが、今日朝一で並んだら、今まで一番長い行列だった。フィレンツェでの行列待ちの経験があるだけに「待つのかなあ?」という心配していたが、行列はどんどんと前に進んで行き、20分程で中に入ることができた。こんなことならもっと前に並んでおくんだった。。。


中に入ると、ビザンツ風の図柄がイスラム世界を思わせるモザイク壁画で飾られている。余白の部分は鈍く光る金色に統一されており、西洋ではない別の世界へと誘われているようだった。天井の壁画に目を奪われがちだが、壁の意思はマーブル模様、床面は色石による細かな文様(寄木細工のような文様)で飾られており、こうした点にまで注意して見ようとすると、時間がいくらあっても足りないくらいだ。


スクオーラ・グランデ・ディ・サン・ロッコ

昨日行き逃したスクオーラ・グランデ・ディ・サン・ロッコに入る。想像していた以上に素晴らしかった。上階へと昇る階段も総壁画になっており、この壁画だけでも一見の価値あり、と思っていたが、上階に到着したら。。。 壁という壁はティントレットの壁画で飾られ、天井も彼の絵で埋め尽くされている。ガイドブックに「さながらティントレット博物館とも言うべき」という記載があったが、まさにそのとおり。入り口で借りたガイドの説明を聞くと、ティントレットのほかにヴェローゼなど壁がの候補者はいたが、実際のところは選考なしに、ティントレットに決まったそうだ。解説を聞き進めていくと、この壁画・天井画がストーリーに基づき(例えばモーゼの十戒など)関連付けられていることが分かる。壁際の聖歌隊席も凝った木彫りの彫像で飾られており、この空間を作るのにどれだけのお金が必要だったのだろうか?と考えると、当時の商人の裕福さを改めて思い知らされた。天井画を見るために、置いてある鏡を使って見るのだが、面白いことに実際に目で見るより、鏡を通して見たほうがより鮮明に天井画を見ることができる。
やはりヴェネチア派の絵は、当時描かれた場所で見るのが一番趣があるなあ、と改めて思った。


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(快晴)@ヴェネチア