黄龍

caltec2011-08-28



今日は実質的な中国観光の1日目。観光初日の今日は、黄龍観光の日。いきなり富士山より高い標高4000mの地点に行くので、高山病にならないかどうかという不安と、黄龍の景色を見られることでの楽しさが入り混じる一日となった。


【 本日の行程 】

ホテル(成都)→成都(空港) →→九寨黄龍(空港)黄龍黄龍→ ホテル(九寨溝


フライト

<フライト情報>
中国東方航空 MU5869
  成都   8:55 のはずが10:30     
  九寨黄龍 9:40 のはずが11:10


今回は久しぶりにツアー参加での海外旅行。昨晩成都に着いたのが10時過ぎ。そして寝たのが1時。そして今朝は6時起床で、6時半に朝食、そして7時には空港へ向けて出発という、かなりの強行スケジュールで一日がスタートした。


空港に着き、手続きを済ませ搭乗口に行くと、突然の雷雨。九寨黄龍空港でも霧が立ち込めているということで、当然のごとくdelayとなった。ただガイドの曽さんの話しによると、雨季の今は、よくあること、とのこと。九寨黄龍空港が山を切り崩して作った「山の上にある空港」のため、出発が遅れるのはいつものことだそうだ。結局、出発するまでに一時間半ほど時間を要して飛行機は一路九寨溝へと旅立った。


たどり着いた九寨黄龍空港は、雲ひとつない、とても景色の良い、清々しい空気の空港。ただ標高3500m地点にある空港のためか、かなり寒い。そして空気が薄い。とりあえず持参したパーカーを着込み、黄龍へと向かう。山の上にある空港から麓のチベット族の村に下り、そこからまた黄龍へ目指して山を登っていく。


クネクネとした山道を進むこと約30分で、標高4007mの地点へと着く。外に出ると息が苦しい。というか、激しく動くと息切れがするのと、少し胸が圧される感じ。これは高地に来たことに慣れていないための反応で、高山病ではないという。4007m地点からは万年雪を頂く雪宝頂(5588m)が見える。夏のこの時期にこの雪宝頂を見られるのは珍しいらしい。


黄龍

さてこれから黄龍へ山を下りながら黄龍へ向かうのだが、この道がクネクネとしていて、高山病なのか車酔いなのかわからない状況に陥る羽目に。黄龍に着くとまず昼食を食べ(予想に反してとても美味しかった!)、ロープウェー乗り場に向かう。このロープウェー乗り場が約3000m。そこから一気に500m程ロープウェーで登り、山道に出る。ここから森の中を抜け、黄龍一の目玉、五彩池(標高3650m)へと向かう。が、進めど進めどなかなか目的地の五彩池に着かず、そして急ぐと息苦しくなるという高地特有の症状に陥り、結構ゆったりとした足取りで五彩池へと向かった。


ロープウェーの降り口から歩くこと約40分で目指す五彩池に着く。「黄龍」という名で出てくる場合、必ずこの五彩池が出てくるように、黄龍最大の見所で、かつ「黄龍」=「五彩池」と言っても過言ではないくらい、他の池とはその美しさ・規模が違っている。五彩池の手前にある黄龍古寺の手前を左に進み、そこからグルッと五彩池を回るコースに入る。同じ池を見ているのに、見る角度・上空の様子(陽の光の強さ、空の青さ、雲の具合など)によって、水面の色合いが様々に変化する。


十分に堪能した「五彩池」を後にして、下山を試みるが、歩けども歩けども「五彩池」の次のスポットとされる「争艶彩池」がなかなか見えてこない。歩くこと約50分。やっと「争艶彩池」が見えた。この「争艶彩池」も素晴らしいのだろうが、やはり「五彩池」を見てしまった後では、物足りなさが正直残った。この後は順調に「娑蘿映彩池」「明鏡倒影池」「盆景池」「金沙舗地」「洗身洞」「蓮台飛瀑」「飛瀑流輝」「迎賓池」と、山を下りながら黄龍の見所を見た。


今回黄龍を訪れて感じたのは、自然の持つ素晴らしさ。そして同時にこの絶景を発見した人の素晴らしさと、黄龍をここまで整備し、自然を壊さずかつ観光地化することに成功している中国側の対応の良さ。今まで中国の開発政策に対してはあまり良いイメージを持っていなかったのは事実だが、こと黄龍に関しては、とても機能的に運営されていると感じた。(ただ、一歩目を黄龍の外に向けると、空港から黄龍に向かう道の建設工事の仕方などは、少し疑問が残るのかもしれないが)。


そして驚いたのは、欧米人観光客が皆無だったことと、観光客の大半が中国人だったこと。日本人観光客も数人しか見かけなかった。。 これほどまでに中国人だらけな観光地も珍しい。明日訪れる九寨溝はどうなのだろう?


黄龍から九寨溝

黄龍から本日泊まるホテルがある九寨溝までは約130km。約4時間かけて、調子が悪くなった往路(また4007m地点を通るのだ!)を戻ることになる。案の定気分が悪くなったが、これは確実に高山病ではなく、車酔い。少し休憩した後、チベット族の村々を通りすぎながら九寨溝へと向かった。 この道中の景色がとても素晴らしかった! 3000m台のチベット族がのんびりと半牧半農をしながら暮らす雄大な高原地帯の穏やかさ、山間に昔ながらの石造りの家で暮らすチベット族の村、そして夕日を浴びながら赤く輝くヒマラヤ山脈の山々。地上ではない何処かに来てしまったような、そんな錯覚に陥るような景色を車内からずっと眺めていた。この景色が見られただけで、今日ここに来て良かった、そう思えた一日だった。



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一時 (ほんの10分ほど)@黄龍