台湾

caltec2009-01-01



台湾旅行2日目。今日は元旦だが、台湾では旧正月を祝うため、それほど派手な演出もなく、新年を迎える。今年は3、4日が土日だったため、台湾でも1月2日を休日にして4連休としたようだが、そうでなければ、1月2日から仕事をしているのだろうか? 1月1日でも開いているお店が多かったし・・・


【 本日の行程 】

ホテル →→ 故旧博物院 →→ 士林駅 →→ 忠孝新生駅 →→ 足裏マッサージ →→ ホテル

故旧博物院<何と無料!>


台湾に来たからには故旧博物院に行かねば!ということで、前回に引き続き、故宮博物院に行く。実は他に元旦にいけそうなところが思いつかなかったからなのだが(故旧博物院は元旦から営業ということだったので)、元旦から「博物館詣で」ということは、今年は美術館・博物館巡りの一年になるのかなあ、などと思いながらの訪問。


驚いたのが、着いたら「人、ひと、ヒト」だったこと。ここまで混んでいる故旧博物院を訪れるのは初めて。そして入場料が無料だったこと。インフォメーションの係員に聞いたら、「Today is a New Years Day. So, Today is free. Happy New Year!」とのこと。粋な計らいをしますなあ、台湾さん。それでこの黒山の人だかりなのか。。。と我ながら納得。


展示のほうは常設展エリアの内容は前回とは変わらないものの、企画展のコーナーでは結構内容が違っていた。特筆すべきは企画展『華麗な彩瓷―乾隆洋彩特別展』(会期;2008/10/05 ~ 2009/08/15 )。陶磁器好きのCaltecではあるが、正直言って今回の展示を見るまで「琺瑯彩」なるものの存在を知らなかった。琺瑯彩については、同博物館のHPに詳しく解説が載っている。

清代に製作された琺瑯彩には磁胎画琺瑯琺瑯彩)と磁胎洋彩の二種類があり、いずれも清代盛世期における宮廷工芸の傑作であり、乾隆帝にこよなく愛されました。紫禁城の中心であった乾清宮に収蔵され、皇帝の賞玩に供されていた磁胎画琺瑯と磁胎洋彩は、今や極めて高価な芸術品として扱われています。「華麗な彩瓷」特別展では、磁胎洋彩を中心に展示するほか、胎画琺瑯との違いを明らかにするため、比較用に磁胎画琺瑯も展示します。


当博物院が収蔵する乾隆期の琺瑯彩磁器は500点以上にも上ります。その多くは乾隆五年から九年にかけて製作されており、乾隆帝の即位当初の意気盛んで自信に満ちていた様子と、文治武功と芸術創作において大きな成果を収めたことを示しています。乾隆帝の奨励のもと、督陶官の唐英(1682-1756)は毎年春季と秋季に江西省景徳鎮へ赴き、御用磁器の製作の監督に当たりました。彼は君主を喜ばせようと新しい技法を絶えず開発し、思考を巡らせては新しい様式の考案に傾注しました。そして神業とも呼ばれる透かし彫りの回転瓶や「錦上添花」の彫刻技法などを開発し、洋彩の華やかさを最高の境地にまで押し上げました。「洋彩」は唐英が名付け親であり、「洋彩」の「洋」の字から、製作時に西洋の絵画技法が取り入れられたことがわかります。洋彩磁器には乾隆帝個人を示す印――例えば御製詩、「乾隆辰翰」、「惟精惟一」、「乾隆」などの落款が多数見られ、乾隆帝がいかに洋彩を重視していたが伺えます。或いは、乾隆帝が洋彩こそ乾隆の盛世を代表できる革新的な工芸であると考えていたとも解釈できるでしょう。


洋彩と画琺瑯はいずれも琺瑯釉を使用しているため、これまで一つのものとして語られてきましたが、実は製作された場所、技法、文飾、題詩、印章、様式などに違いがあります。民国以降、洋彩は「粉彩」と誤って呼ばれていたこともありましたが、「華麗な彩瓷」特別展では100点あまりの洋彩を清朝宮廷の档案に記されている名称に準じて展示し、洋彩と画琺瑯との違いを明確にするとともに、「粉彩」という呼称の誤りを正します。


いや〜、すごかったです。地紋の赤や藍の部分にも良〜く見ると、手書きの細かな文様が施してあり、それに加えて、花鳥風月の緻密で豪華な絵付けがされている。ため息が出るような逸品がたくさん並んでいました。。。 この展示室を見ただけで、日本の企画展をひとつ見たくらいの質と量があるので、お腹一杯状態。 これで全体の1/27。しかも、その他の展示室も名品揃い。作品一つ一つの持つパワーに圧倒され、そしてたくさんの人ごみにも圧倒され、故宮博物院を出る頃には、すごく疲れている自分がいました。


途中カフェ等で休憩しようと思ったのですが、値段が高くなってしまい、気軽に入れなくなってしまいました。いやほんと、中のカフェは高すぎます。


企画力  :★★★★☆
展示方法 :★★★☆☆
作品充実度:★★★★★
満足度  :★★★★★


足裏マッサージ<1100元>

台湾に来て、必ずするのが「足裏マッサージ」と「全身マッサージ」。日本で受ける足裏マッサージが痛くも痒くもなくなってしまったCaltecにとっては、本場台湾の強くて刺激的な足裏マッサージは、もはや必ず受けなければならない儀式のようなものになっています。今回訪れたのは、ホテル近くにある太極堂というお店。マッサージ学校も経営しているらしいので、施術士に失敗はないはず、、と思い訪れました。


結果は、、痛いところは、激痛! 足裏マッサージに慣れていて、そんじょそこらの痛さにはビクともしないCaltecが痛かったので、腕は保障します。しかも一通り流したあとは、痛い箇所を重点的に攻めてくるので、足裏マッサージを受ける身としては大変なものがありました。でも受けてよかったなあ。ちょっとスッキリしました。


台北は暖かいと思っていたのですが、夜の気温が11度。暖かい服を持ってきていなかったこと、お腹がすいていないことも、本日の夜市訪問は諦めました。



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