タイ(イサーン地方)

caltec2008-05-03



今日は、イサーン地方(タイの東北部)への遺跡巡りツアーに参加。イサーン地方は、かつてのクメール王国の遺跡が多くあり、スコータイ・アユタヤといったタイ文化ではなく、クメール文化(アンコール文化)の影響を多く受けている地域だ。(実際イサーン地方の南にカンボジアがある)


【 本日の行程 】

ホテル →→ パノム・ルン神殿 →→ ムアン・タム神殿 →→ 昼食ピマーイ遺跡公園 →→ ホテル


朝5:00にホテルにツアーバスが迎えに来る。最初の目的地、パノム・ルンまで、これから約4時間の道のり。300kmと距離は結構あるのだが、ハイウェイが通っているせいか、すごく遠いという程ではない気がした。(というか、ほとんど寝ていないため、車内で爆睡していただけなのだが。。)


途中で何度かトイレ&コンビニ休憩を取り、僕たちを乗せたバンは広い平原に出た。目の前に小高い丘(ほんとに丘、というレベル)が見えてきた。これが最初の目的、パノム・ルンがある場所だ。


パノム・ルン神殿
ガイドブック的には、

遺跡の建立時期はアンコールワットと同時期の12世紀頃と推定され、クメール王国の絶頂期を物語る重厚な造りと規模を誇ります。神殿へと続く長い参道は、壮厳なる雰囲気に包まれております。

という遺跡。


本当は表の参道から入るべきだったのかもしれないが、目的地の神殿までの道のりがあるため、ツアーバンは裏口から遺跡に入る。なので、車を降りて少しあるくと、目の前にクメール王朝の神殿跡が広がっていた。シヴァ神の乗物である牛の像や、入り口上のレリーフ、踊る天女など、見所が結構ある神殿だった。


そして何より良かったのは、階段を降り、長い参道を歩き終わり、神殿を振り返った時の景色。入り口から神殿へと続く長い参道、そしてその先に見える神殿。この景色を観るだけでも、訪れる価値のある遺跡だと思う。


ガイドブックには「境内からはカンボジア領土を肉眼で確認することもできる」と書いてあったが、この地域まで来てしまうとあまりタイもカンボジアも違いはないような気はする。。。


入り口前の土産物屋で売られているものは、バンコクに比べると皆安い。安すぎる。神殿の置物が15バーツ。50円くらい。安すぎませんか?キレイなバックも100バーツだったし、バンコクでは300バーツくらい取られそうな気がする。


ムアン・タム神殿

パノム・ルンから丘を下り平地に出たあたりにある大きな溜池のほとりにあるのがムアン・タム。ガイドさんの話によると、パノム・ルンは神様が住む場所で、ムアン・タムは人々がお祈りする場所だ、ということだった。。(本当かなあ?)


まあ、山の上にある神聖なる神殿と、平地にある政およびお祈りの場所の違いのようなものだと思う。平地にあるだけに規模が大きいヒンズー寺院だ。建立は10〜11世紀頃とされ、アンコールワットの建立よりも前の建物だが、細かい細工などの芸術度は高い。このムアン・タムにみられるようなクメール様式の確立の後、クメール遺跡のハイライトであるアンコールワットが建てられたものと思われる。そう考えると、少しこの遺跡の見方がかわって、よく見えてくるから不思議である。


昼食

パノム・ルン、ムアン・タムの近くのレストランで昼食をとる。料理はイサーン料理がメインということだったが、タイ料理と聞いて想像する「辛くてすっぱい料理」の多くがイサーン料理イであると言ってもいいかもしれない。春雨サラダ(ピリカラ)、豚の喉のロースト、エビのすり身揚げ、などなどタイ料理がいろいろ出てきて、堪能した。


ピマーイ遺跡公園

お昼を食べてから車に揺られること1時間半。本日のハイライト、別名「タイのアンコール・ワット」とも呼ばれている(らしい)ピマ−イ遺跡公園へ到着した。ピマーイは市街地を囲むようにお堀があったりと、街全体が遺跡のような場所だ。遺跡公園は手入れがされ芝生・木々が植えられており、緑豊かな庭園と、白い色使いの中央寺院のコントラストが美しい(ここいらはガイドブックの受け売り)


遺跡の建物は本日みた遺跡の中では一番アンコールの遺跡群に近いものがあり、規模や作りはバンテ・アイ・スレイを髣髴とさせる(バンテ・アイ・スレイのように女神はいないが)。


この遺跡はほんと、あるいていて気持ちいい公園で、端の方に積まれている遺跡のブロックにとても精巧な彫刻が施されたりしており、メインの復元された建物だけではなく、公園自体をくまなく散策しても楽しめる場所だ。


ぜひイサーン地方を訪れたら、必ず訪問してほしい遺跡である。


大雨

ピマーイ遺跡を後(15:30くらい)にし、いざバンコクへと向かった我ら一行だが、突然の大雨に遭遇し、偉い目に遭った。道が水浸しで池のようになり、ハイウェイでも車を飛ばすことなく、ノロノロ運転で前に進む。


どうやらミャンマーを襲ったサイクロンの影響を受けた雨雲に遭遇したらしい。。。


大雨と格闘すること約1時間。


あたりはすっかりと晴れ上がったが、いやー、大変な雨でした。と言ってもcaltecはほとんど車内で寝ていたので、隣のツアー参加者の人に教えてもらって気づいたのですが。。。


結局この日は、ホテルにつくと午後8時。前日の旅の疲れもあり、夜遊びもせず、すぐにベッドに入りました。


今日わかったこと
イサーン地方は、空気がきれいで、すがすがしい。そして平地なので、農業が盛ん。
#同じ田舎でもスコータイのあたりとは植栽とかが微妙に違う気がする。


そしてイサーンはクメールのあくまで一地方であり、本流ではない。クメール遺跡を見るなら、アンコール・ワット、アンコール・トムを観ないと。。


ということだった。


今回の旅行で、ランナー朝(チェンマイの王朝)、スコータイ、アユタヤ、イサーンと異なる4つの文化圏の遺跡を見たことになるわけで、タイの主要な文化様式をちょっとずつではあるが、垣間見た気がする。


これからは、他のアジアの都市を攻めようかなあ。。。まずはミャンマー(と思ったが、あいにくサイクロンの影響が。。。)暴動のため断念⇒サイクロン被害のため断念となったわけで、2度あることは3度あるのか?それともえ3度目の正直となるのか。次回が楽しみである。


一時 (大雨)@タイ